ベトナム生活

いよいよダナンは雨季

先日の台風到来からダナンは、すっかり季節が変わり
雨が降る日が増えています。

毎年9月〜3月まで雨季とされていて
雨が多く降る時期は、1ヶ月程
9月は、台風シーズンとよばれていていくつも台風がやってくるのですが
ダナンで過ごすこの季節は、私も今年で12回目
4年に一度ひどい水害に見舞われているような気がします。

昨年がそのひどい年で
激しい雨が終日、連日休みなく降り続け
台風ももちろんきました。
ダナン中いやベトナム中部全体水浸し状態でした。

世界遺産の街、ホイアンの旧市街は1メートル以上冠水し小舟で移動したりしていました。
ホイアン旧市街は、近くのダムの影響でダムが溢れる前に放水することによって度々冠水します。
昔から冠水が頻繁にある為家財道具を2階に引き上げられる様にお家の中に吹き抜けの空間があったり小舟を完備しているお家も多いです。

昨年は、我が家の前の道は冠水し、いつ家に水が入ってきてもおかしくない状況でした。
結局家の前からは入ってこなかったのですが排水溝から道に溢れた水が逆流してお店が水浸しになりました。
商品は、全て棚の上に置いていたのと自宅住居部分は3階だった為難を逃れましたが
入ってしまったお水を外にかき出すのが一苦労でした。


単純作業ではありますが一日中腰をかがめ、モップを握りしめていた手は皮がむけ
身体中が痛く、その間も激しい雨は降り続け終わりなき作業が続きました。

排水溝に逆流弁を付けるまではどうしたら良いかわからず
建築士さんもお手上げで
家を建てたことや
ベトナムに嫁いだ事さえも大後悔し途方に暮れていました。

そしてなんでベトナムの床はまっすぐじゃないんだと泣きたくなりました。
お店は縦長で20メートル
半分の地点が低くなっている為
水をかき出してもかき出しても波のように引き戻されてしまう。
終わりのないこの作業に途方にくれていました。

お義姉さんが彼を連れて様子を見に来て
不憫な外国人嫁を哀れに思ってか
掃除用具と水を一瞬で吸い上げる機械(完全に業務用)をプレゼントしてくれました。
お義姉さんがあれこれ主人にいっていましたが
頑固な末っ子は言う事を聞きません。

さすがにお義姉さんの彼からのプレゼントには何も言えず

掃除用具をプレゼントしてくれた事ですぐに水をかき出す事ができて哀れな外国人妻は
掃除のプロフェッショルになり、家の不具合もいっきに改善されました。
この業務用の高級吸引機果たして使い道はあるだろうか

日本であれば新築のお家のメンテナンスというのは入居前、入居中なども定期的に繰り返し行われると思うのですがベトナムの場合、住んでみなくてはわからない状態です。
こういったトラブルも起きてみないと分からないという状態で設計士さんと相談して対策を練ります。
もちろんその都度お金は発生します。
そしてそのトラブル中が雨季や台風であれば、大抵の場合そのトラブルが過ぎ去らないと対処できないというのがお決まりです。

「今すぐ修理して」ということも
「晴れてから」「乾季になってから」なんて当たり前です。

そして、今度は屋上の排水溝が隣のおばあちゃんのお庭に咲く綺麗な花や葉っぱのお陰で詰まりプール状態にそこからは想像がつくと思いますが
屋上から大量の水がしたたり落ちてくるまでは気づく事ができず
家族総出で大慌て
家中にある使い古しのシーツやバスタオルをかき集め大変な状況でした。

屋上プール事件は、今回だけではなく
前のお店(現在のお店ではありません。)で経験済みで
その時は、閉店間際の営業時間中でお客様も店内にいる時でした。

アルバイトのスタッフが3階から滝の様に流れる水を受け止めながら
「ゆきさーん」
私は、お会計中の対応をしていたので
何事もなかったかのように中央にあった扉を一旦閉めてお客様対応してから大慌てで3階へ
全身びしょ濡れで排水溝に詰まっていたものをかき出した記憶があります。
この時も自分たち以外は奇跡的に商品が水浸しになる被害に合わず後日スタッフみんなの笑い話になりました。

大変な時こそ、警備員のおじさんや主人はお店にはおらず
その時は、いつもより少ないアルバイトスタッフ2名と私だけで対応した思い出があります。

旧店舗は、古いお家をリノベーションしてレンタルしていましたが
どこもかしこも修繕が必要で大変でした。

大々的に修理をしないといけない状況でしたが大家さんとの妥協案が探りあえず
応急処置で過ごしていました。
一時休業が続かなければ今も変わらずレンタルし、
今の自宅を2店舗としていろんなテイストのものをさらにセレクトしていく予定でした。
そして修繕は、毎年雨季を迎えるたびに治らないかさぶたのような傷になっていて悩みの種になっていたと思います。

2店舗案は、旦那さんの強い希望でしたが
私が2店舗を行ったり来たりする姿が想像できて少し後ろ向きだったことや修繕が常に付きまとう状況で結局忙しく着手することができず
このような状況になったので一旦リセットになりました。
(旧店舗と新店舗は、歩いて20メートルぐらいです。)
いろいろ思い入れのある店舗を2020年5月に引き払うことになり今は雨季の心配事が一つ減り実は
安心しています。

話がそれてしまいましたが
ベトナムの雨は降り出したら尋常ではないので
とにかく、雨季前は対策が必要です。
排水溝の詰まり、窓などのサッシから水が入ってくるので大きいバスタオルなどで防ぐ必要があります。

台風であれば、停電の恐れもあるので
非常食なども準備しなくてはなりません。

ここまで書くと雨季のダナンにくるのを躊躇してしまいますよね。

大変な時ももちろんあるのですが雨季は、
雨季の魅力もあるのです。
乾季の時期の海は、波が穏やかですが
雨季は、波が高くなるのでサーフィンシーズン到来です。
サーフィンをする人の人数が圧倒的に少ないダナンは穴場スポット間違いありません。

そして乾季の時期は、日中40度近くまで気温が上がるので
日中の観光は、かなり勇気が入りますが
雨季の時期は20度前後の気温で過ごしやすく
激しい雨さえ降らなければ街歩きにも最適なのです。
小雨の降る街歩きは、ノルタルジックで
雨があがるとダナンのハン川に虹がかかる事もありとても素敵なのです。
ダナンの街を気に入ってくださったらぜひそれぞれの季節の雰囲気を味わって頂きたいなと思います。

ブログ更新を定期的にしたいのですが
今は子供達が二人ともオンライン授業で自宅にあるパソコンがフル稼働
仕事で触れる時間が限られます。
様子を見ながらのブログ更新となりますがお付き合いください。

昨晩は、中秋節でいつもなら街中を走り回るド派手な獅子舞達が暴走族のように走りまわるのですが
今年は、厳しいロックダウンの規制が徐々に緩和されている途中でとても静かな夜です。
高層マンションに住む友人からなんとも素敵な月の写真をご提供頂いたのでアップします。

いつもは騒がしくてうるさいと感じる事もありますが
ベトナムから活気をとると寂しい限りです。
早く活気を取り戻しうるさいくらいに賑やかに戻りますように

私がイメージする獅子舞ダンス(あまりに遊びすぎた図案になってしまいました。)
ベトナムシリーズの新アイテムです。

今年は、どうか雨季に悩まされないようにしっかり対策していきたいと思います。
街も次の台風に向けて葉っぱや小枝が刈り込まれています。
緑色の制服を来た公務員の方達はクレーンに登って大忙しです。
刈り込まれた木はなんだか素っ裸のようになるのですが
こうしないと台風の時に大きい被害となるので仕方ありません。



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