ベトナムに住み始めてから初めて運転したバイク
16年も運転してると思ったら自分でも衝撃です。
私がベトナムに旅行で来た時は、ヘルメットの義務化もなくバイクの免許を持っている人がベトナムでは少なかったです。
旦那さんにも、出会った時にバイクの後ろに乗せてもらって
すごく小慣れた運転に
「免許持ってるの?」って聞いた時に最初に
「ないよ(なんで?そんな質問するの?みたいなそんな表情)」
そう言われて衝撃を受けました。
その当時旦那さんは、22歳頃だったのですが
すでにバイクを6年ぐらい運転しているという話だったので
15歳から運転????
現在息子は14歳
同級生で親のバイクを借りて運転している友達もちらほらいるそうで驚きましたが
彼らの親世代は、旦那さんと同世代だと考えると無免許運転に抵抗がないのかなと・・・
今は、きちんと免許を保持して運転しなくては警察に捕まります。
もちろんヘルメットだって被ってないと捕まります。
そして旦那さんは、一応自分の少年時代は棚に上げて子供達にはバイクの運転は
運転免許保持してからと・・・
確かに安全第一
私も激しく同感です。
そんな私も12年前にダナンでバイクの免許を取得しました。
ハノイに住んでいる時は、無免許で数年運転していたわけですが
移住してから乗るまでにも1年以上かかりました。
日本での運転経験もないのにハノイの道をバイクで
ダナンの交通量から考えると
ハノイでの運転はかなりのチャレンジャーだったと思います。
旦那さんの仕事の休みの度にバイクの運転の練習をして
1000回運転したらバイクを買ってあげると言われて・・・
結局1000回は練習しませんでしたが
その当時通っていた語学学校と職場へはバイクでいけるだろうという事で
ようやくかわいいYAMAHAのMioを新車で購入しました。
なんとその時学生証を保持していた私は、YAMAHAの学生キャンペーンに当選し半額以下で新車をゲットしました。
多分ここで運を使い果たしました。
でも、一番ラッキーだったのはお金を出すはずだった旦那さんだったと思います。
自転車買うくらいの料金でバイクを購入できたわけですから
結局無免許運転のまま5年を過ごしました。(時効と信じて・・・)
外国人ナンバーを取得していたことやハノイの交通量の多さもあり捕まる事はいっさいありませんでした。
ただ、ハノイでのバイクの運転は性格を変えます。
家に辿り着くまでに30分ほどの距離を渋滞ポイントが3箇所通過し、1時間以上かけて帰っていました。
渋滞ポイントでは、後ろからバイクを蹴ってくる輩がいます。
前はぎっしりバイクが詰まっているのにこれ以上前に進めません。
バイクを蹴られると転倒する危険性もあり
何度後ろを振り向き大声で怒鳴ったかわかりません。
ハノイアンの気性の荒さはベトナムでは有名
私も住んでいる時は、かなり気性が荒くなっていたはずです。
ダナンは、その点よく言えば穏やかな人が多く
悪くいうと田舎なので渋滞はほとんどなく、運転をして苛立つことはありません。
どこでも爽快に気持ちよく運転できます。
ただ、ダナンの市内と郊外を結ぶハン橋での渋滞を経験した時は少し怖かったです。
その時は、ドラゴン橋やトゥアンフック橋はまだなくおそらくチャンティリー橋も建設中で街の中心地から川を渡るのがハン橋のみでした。
16時半から17時半が学校や仕事の帰宅ラッシュの時間帯となり
私も何度かハン橋上の渋滞で身動きが取れなくなり橋の上に溢れるバイクで橋が崩壊するのではないかと何度もドキドキしました。
(もちろんだいぶ先に他の橋もあります。)
今は見られない光景となってしまいましたが
この帰宅ラッシュの時間帯は、警察が渋滞ポイントに立ちバイクをさばく姿はまるで剣さばきのようで
でも、その剣さばきが全く自分の進む方向でないのに進まなくてはいけない時は泣けてきました。
ただ、橋の上で身動き取れなくなっている状況で
警察が颯爽と現れ、バイクをさばいてくれるその姿には
「待ってました」とばかりにドラマのクライマックスを思わせる感動があります。
せっかくの剣さばきも歩道まで乗り上げて少しでも前に進もうとするせっかちさんもいて余計ハラハラさせるのはベトナムあるあるな光景です。
今は、そのダナンの唯一の渋滞ポイントのハン橋にはトンネルができたことでバイクの行き交いがスムーズになったことで緩和され警察の剣さばきを見る機会も減りました。
だいぶ話が逸れてしまいましたが
無免許運転をこのまま続けていても良いのかなと思いつつ
ダナンは、交通量が少ない事や捕まる可能性も高いという事で免許を取得するという日本人の友人に便乗して免許取得をしに行きました。
交通局で申請用紙をもらい、健康診断を受けいざ試験日の紙を渡され
友人達とタクシーで試験会場に向かいました。
ほとんどの人がバイクの試験会場に自らバイクを運転して来ていたのには驚きました。
車の免許は、書き換え申請のみ(在職証明書などが必要)でベトナムで運転ができます。
この申請があるとバイク免許の筆記試験(ベトナム語)が免除されます。
ほとんどの人が筆記試験を受けている中
筆記試験免除を事前に済ませていた私達は、実地試験へ
試験官に呼ばれると数名で用意されたギア付きのバイクに乗車します。
直進、坂道、八の字を線上を辿りながら足を床におろさず運転するというものでした。
ベトナムでは、教習所に通わず、実地試験に合格しなくてはいけません。
すなわち事前に練習しなくては試験に合格できない。
もちろん無免許で運転してはいましたがギア付きではなくAT(オートマ)
結局まともに練習しないまま試験会場に行きました。
案の定、試験官が他の生徒を見ている間に足を何度かついてしまいましたが
見られていなかったのでなんとか合格できました。
今は、どうやら試験官ではなく機械で読み取るらしく
今の私なら受けたら受かる気がしません。
ダナンでは、警察がいるスポットがある程度わかるので
その場所では少し緊張しておすましして通り過ぎるのですが
一度だけ捕まった事があります。
仕事で遅くなり娘の幼稚園へのお迎え時間に間に合わなかった時
警察に呼び止められても無視するしかありません。
もちろん無視したら追いかけられます。
ただ、その時はラッキーだったのかすごい形相で娘のお迎え時間に間に合わないと訴えたら見逃してくれました。
その時の違反内容は、私が左折する為に車線変更をだいぶ先に行っていたので車のゾーンを走っていた事が原因でした。
前職では、情報収集や取材、営業なのでとにかく外回りが多く
ホイアンやフエもバイクで行く事もありました。
ベトナムの中部の乾季は、40度以上でいくら日焼け止めを塗りたくっても間に合いません。
20代は、驚くほど真っ黒になり旦那さんやお義姉さんには不評であまりの現地人化に呆れられました。
交通事故は、幸い自分の身に降りかかる事はありませんでしたが
何度か雨の日にスピンをしたり、二人目を妊娠中
臨月でバイクの運転をして、注意力散漫の中転倒したことがあります。
お店を営業するようになってから子供の送り迎えを旦那さんが担当してくれるようになったので
私は、すっかりバイクを運転する機会が減りました。
運転する機会が減ってきたらどんどんとバイクへの発言権はなくなり
2代目のバイクの不調が続いたため手放し
2015年から2019年までは、私のバイクはありませんでした。
子供達が大きくなって1台のバイクに4人乗りができなくなったので新しいバイクを購入しました。
娘は、物心ついてから私がバイクを運転している姿を目にしていなかったので
「ママ、運転できるの?大丈夫?」
なんて心配していました。
4年のブランクのある私のバイクには、息子がボディーガードとして乗ることが多く
私よりも背が高くなった息子は、
夜暗くなればバイクのランプを付けてくれたり
方向指示器を出しては消してくれるなど母のズボラさを十分にケアしてくれていました。
何よりもバイクで話す息子との二人だけの時間は、往復20分足らずではありますが
唯一ゆっくりおしゃべりする特別なひとときで
よそ見はせずに、ひたすら二人でおしゃべりばかりしていました。
2019年新しいお店(現在のお店が出来上がり)に住居部分ができ子供達も学校へは徒歩圏内になったのでバイクの使用頻度がさらに減りました。
2年弱乗った新車のバイクは、お義姉さんの元に
バイクの運転は、大好きですが上手とはいえません。
いつになるかわかりませんが
ゆっくり過ごせる時がきたらいろんな場所を自分のお気に入りバイクでまわりたいなと思っています。
できれば一人で
でも、きっと旦那さんが付いてきちゃいそうですが・・・
今も用事がなければ旦那さんが送り迎えをしてくれます。
助かるなと思う事もあるのですが
あれこれ用事を済ませたい女心を理解してくれるわけもなく
寄り道ができないのと
どうしても出発前の支度に時間がかかり急かされたり
買い物中も早くしてくれと言わんばかりの熱視線でゆっくり見て回る事ができません。
こっそり一人で出かけるのが一番楽です。
まだまだ自由に省を移動することは難しい状況ですが少しずつまた緩和されています。
どうやら明日からレストランやカフェそしてタクシーが営業スタートするそうです。
先日、市場で働くスーパーマンからの呼び出しで市場へ行きましたが
まだ50%くらいしか稼働しておらず寂しい市場となっていました。
少しずつ動き出してはいますがまだまだ時間がかかりそうです。
はやく自由に行き来ができる日がきて
早く活気溢れるベトナムが戻ってきますように
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