お店情報

ベトナムソンベ焼きに大注目!!

ベトナムの代表的な焼き物と知られているのは、バッチャン焼き
ベトナム北部ハノイ近郊にあるバッチャン村の陶器と知られています。

来越当初から私も大好きでプライベートでも集めているベトナム雑貨の一つです。

昔ながらの絵付けで知られるオールドバッチャン
細かい絵付けは、職人さんによってもだいぶ異なり見ているだけでうっとりします。



モダンなデザインとカラフルな色使いが特徴のニューバッチャン
重厚感のあるものやポップなデザインまで全てを網羅する魅力は一言では語りつくせません。



どちらも違った魅力があり、甲乙つけがたい
お店でもバッチャン焼きのラインナップは充実しており、オリジナルでオーダーしていることもあり
大人気のベトナムのお土産の一つです。
贈り物としても喜ばれています。
バッチャン焼きの魅力については、またゆっくりとお話しをするとして

今回は、ソンベ焼き(ライティウ焼き)について

中国の福建省から伝わりフランス統治時代の面影も加わったなんとも不思議な魅力のあるベトナム南部の現在ドンナイ省(旧ソンべ)で生まれた陶器です。



こちらも来越当時から心打たれ、密かに恋焦がれていました。
茶褐色の色みやざらつき、でこぼこやひび割れなどどこか不完全な荒さが魅力的な陶器です。

ベトナムにメラミン食器やプラスティック製品などが流通する前は、
庶民の食器としても親しまれており、ベトナム人も知らない人はいませんでした。
ダナンの市場でも昔は売られていたそうですが今現在は、
ベトナム中部での流通はほとんどありません。

ただ、唯一残る
ソンべ焼きの面影としては
バイン・ベオ(米粉クレープ)の器として使われている豆皿だけです。
*米粉クレープは、ベトナム中部フエ名物として有名です。
ダナンでも味わう事ができます。ベトナム料理についても別の機会にご紹介します。



最近では、レトロカフェや1950年代〜70代をイメージしたレストランなどでも
このソンベ焼きを使っているお店も増えてきました。


密かに恋い焦がれてと付け加えたのには理由がありまして

新婚当初(17年前)買い集めようとするとベトナム人の旦那さんから激しく反対され
なかなか買い集められず隠れてこそこそ収集していました。

バッチャン焼きは、
ベトナム人にとってもお洒落な陶器と認知されていますが
それとは対照的にソンベ焼きは庶民派として知られており新婚家庭で買い揃える妻に驚愕したようです。
どうかしてると思われていたようです。

その当時は、なかなかベトナム人に理解してもらうには難しい代物(2000年代)でした。

また、2014年のお店をオープンしてから何度も旦那さんを説得し販売をトライしてみましたが
その当時は、なかなか目に止まらず
ざらつき、でこぼこや荒さを気にされる方も・・・
(お店のごちゃごちゃ感や私のディスプレイ能力にも問題あったかもしれません・・・)
旦那さんからも理解も得られず

なかなか定番商品としてたくさん入荷させることができませんでした。

2020年3月の通常営業から一時休業に入ったタイミングで
今までできなかった事に着手することになりました。

その一つが販売店さん向けの商品のカタログ作り
(現在もまだ未完成でお取り引き先様にはご迷惑お掛けしております。)
カタログなら旦那さんの許可なく
自分好みのものをセレクトしてオーダーしてもらえる
良さを文章で伝えられる。

そんなきっかけでフレンチ香るベーシックなソンベ焼きを再び取り扱いすることになりました。

ソンベー焼きは、重ね焼きの窯で低温でじっくり大量の枚数を焼き上げます。
色の出方、重ね焼きの重ね跡などが残っていたりひび割れやテーブルに置いた時の不安定感など
とにかく全てが1点1点違います。

職人さんの熟練した早技の絵付けも
一つとして同じものができない所以です。

でも、どこかベトナム人と通じるところがあって本当に見ていて飽きないのです。
ここにシミがあるとか
ここに重ね跡があるとか
どんな風に窯に置かれたらこんな色合いがでるのかなどあれこれ考えるだけでも楽しくなります。

一つ一つがまったく違う魅力があり
使えば使うほどに愛着が湧きその不揃い加減なども愛おしくなる程です。
バッチャン焼きは、重さがありますが
ソンべ焼きは軽く薄いので食器洗いや配膳などもしやすく
見た目の荒さとは対照的に頑丈で長年使える優れものです。

ホーチミンから遊びに来てくれた高校の同級生に追加のソンべ焼きをお願いし
(仕入れ先開拓も兼ねて)それを機に
私も開き直り密かに収集していたアイテムを食卓に念願叶って並べる事が叶いました。

新婚当時は、あんなに嫌そうにしていた旦那さんもすっかり丸くなったのか
ソンべ焼きの魅力に気づいたのか
自ら食器棚から取り出し気に入って使っています。
年を重ねる自分達と同じように奥深い魅力に気づいたのかもしれません。

ソンベ愛は、日本にも広がっていて最近ではメディアなどでも紹介されていたり日本でも購入できるところが増えてきているそうです。ベトナム雑貨のはずなのにベトナムで見ているこちらがワクワクしてしまうような商品が日本のサイトなどで見る事ができます。
特にヴィンテージソンべは、見つける事が困難で
なかなかこれだけの貴重な代物を見つけるのは、大変な時間や人脈が必要だと思います。

今は自由に行き来ができない状況ですが
同じように語らえる仲間や好きと思ってくださる方が多いことは心強いです。

私も頑張ってベトナム愛普及活動に向けて微力ながら始動して行きたいと思います。
後もう少しでオンラインショップに向けての準備が完了します。

まだまだ不慣れで
自信もありませんが
とにかく少しずつ前に進むしかありません。
最初は、オンラインショップは少しだけの商品の展開となりますが
お客様のリクエストをいただきながら
成長していきますので
ぜひ応援よろしくお願いします。

いつか皆さんがダナンに遊びに来てくださった時に
パワーアップした元気な「ホアリーダナン」をお見せることができるように頑張っていきたいと思います。

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