ベトナム生活

渡るベトナム(ダナン)は鬼ばかり?

旧暦の年末
ベトナムでは、家を守る実家は先祖をお迎えする為の儀式で大忙しです。
嫁いで初めて
旦那さん経由ですが朝から実家へのお呼び出しがありドキドキしていました。
前回のブログでも少し触れましたが・・・

いつもメインで動いてくれるお義姉さんが
2名ダナン不在ということで
女手が足りないということで
嫁4人が召集されました。

我が家の旦那様は9人兄弟の末っ子ということもあり
今までは外国人の嫁の立場
お義姉さんと嫁がとにかく多い我が家では
いろんな仕事が免除されていました。

仕事をしている身としては大助かりなのですが
ベトナムでは、やはり季節を感じる事の一番大事な時期であり
家族が協力していろんな事を行うので
免除されていることに少しだけひけめを感じていました。
*ベトナムの家族の単位は旦那の実家&兄弟の家族まで含まれています。

コロナの影響で
私も少しだけ家族に目を向ける事ができ
今までは見てみないふりをせざる得なかったことも
少しずつですがきちんと理解して学びたいというような気持ちになっています。

まだまだ想いと行動が伴っているとはいいがたいですが

朝から息込んで7時半に乗り込みましたが
時すでに遅し
お嫁さん達は、
すでに準備中

一人は長男のお嫁さん
お義母さんと同居してくれています。
ベトナム人には、珍しくおっとりしていてのんびりとしています。
本当は長男のお嫁さんが家族の行事を全て仕切らなければなりませんが
彼女の性格上難しく
お義姉さんと他のお嫁さんが協力しています。
*お義母さんは、監督係であれこれ指示を出します。

もう一人のお嫁さんは、次男のお嫁さん
ホアリーでもスタッフとして働いてくれていて
通常営業に戻ったらまたお店に戻ってきてくれる予定です。
元美容師さんでとても器用で、
私のハンドメイド好きを広げてくれたのも彼女です。

ネイルやヘアスタイル、お化粧なども手を抜かない50歳の美魔女です。
お店の通常時は、我が家のベトナム料理夕食担当として週3回料理を作ってもらっていました。
ベトナム料理に目覚めさせてくれたのも彼女の影響かもしれません。
ベトナム料理は、外で食べるのが一番と夫婦で長らく思っていて
家で作る料理は、ベトナム料理以外のものが多かったのですが
彼女が作ってくれるようになってレパートリー化していた我が家の食卓が一気に華やぎ
私もベトナム料理を作る頻度が一気に上がりました。
何よりも今まで見向きもしなかった食材に気づかせてくれたのも彼女です。
我が家のキッチンには、お義姉さんが使う調理道具や調味料がいろいろあって
彼女が料理を作ってくれている間は、私がレジ番なので手取り足取り教えてもらう事や見て学ぶことはなかなか叶いませんでしたがその分、空き時間に調理方法や謎の食材について質問をしたりするのが楽しくてたまりませんでした。

そして家族の内情も彼女がお嫁さんの立場で話してくれるので旦那さんより早く家族の情報を入手することが可能で
滅多に会いに行く事ができないお義母さんの様子やお義姉さん&お義兄さんの様子まで
彼女のお陰で家族と繋がっていると感じることも多いです。

ただ、嫁の立場からの意見も多々あるので
全部鵜呑みにする訳にもいきません。
ここまでなんでそんな問題ごとが起きるんだと思うことばかりで
自分の家のことなのですが「へー」「そんなことが」って
ベトナム人だからというのもありますが
まるでドラマかいうような予期せぬ展開に驚かされています。

そして3人目は、三男のお嫁さん
彼女は、旦那さんと同じ歳ということもあり年齢も近いので仲良くしていますが
驚くほどにしっかりしていて手際も良いです。

今回も次男、三男のお嫁さんがほぼほぼ7時に手分けして準備していて
私が到着した時には、何品か出来上がっていました。
*この二人は、自分の家族の中で長女なので
長女チームと名付けていますw
自分の親の面倒も見ているのでいろいろ気がつきます。

お供えする料理は品目が決められていて
品数がとても多いです。
もちろん何品か出来上がっていたとしてもまだまだゴールへの道のりは長くやる事がたくさんあります。

私と長男のお嫁さんは、とにかく次男と三男のお嫁さん
そして現場監督のお義母さんに指示を受けてのアシスタント

食器を出したり、野菜を洗ったり切ったり
丸ごとゆでた鶏を捌いたりと
アシスタントだからといって気が抜けません。

料理が全て出来上がったら
長男であるお義兄さんが祀る準備をして
線香の灯火が消えてなくなるまでじっと待ちます。

この静寂の時間がたまらなく好きです。

我が家は、家族全員が食卓に並ぶと30名以上になります。
3卓から4卓だしても、立ち食いしなくてはいけない人がでてくるので
交代して食べることもあります。

嫁いだばかりはせわしなくて食べた心地がせず
そして男性テーブル、女性テーブルと別れるベトナムの風習に慣れず

新婚時代は、旦那さんと違うテーブルで食べなくてはいけないのが切なく寂しかった記憶があります。
そして子供が小さい時は、タイミングを逃して食べ損なうこともしばしばありました。
もちろん、食べ損なっていることはみんな知っているのできちんと私の分は分けて取っておいてくれますが
一緒に食べれないと少し切ない気分になります。
それを知ってか知らずか必ずお義姉さんかお嫁さんが一緒に座っておしゃべりしてくれます。

今は男性テーブル、女性テーブル、子供テーブルと分かれていて
私は、今は食べ損なうことはないので女性テーブルか子供テーブルでおしゃべりしながら食べ
ときに男性テーブルにいってビールを飲みながら梯子
お供えで作る料理が大好きなので普段より胃袋が大きくなって
最初から最後まで食べている嫁だと思われているかもしれません。

子供達にも普段食べないのに
どうしてここではたくさん食べるんだと驚かれます。

ただ、嫁の中で一番私が格下になるので
食後のお皿洗いが私の中では死守したい仕事の一つになっています。
ぼーっとしていると誰かがやってしまうので

お嫁さんやお義姉さんとペアを組んで談笑しながら手分けして洗います。
特に旦那さんを育ててくれたお義兄さんのお嫁さんとペアになった時には、少し嬉しくて15歳以上離れているので
こういった機会にゆっくり二人で話しながら作業する時間がとても幸せなひとときです。

実は、この年末の日に私は家族が食後に食べる果物を切っていて
あまりに切れ味の良い包丁で手を切ってしまい戦力外通告
ご飯を食べて早々に姪っ子、甥っ子チームと遊んでいました。
*姪っ子や甥っ子達と遊ぶのも大好きな時間ですが・・・
もちろん死守したい皿洗いは、他のお嫁さん達が

本当は、お義兄さんのお嫁さんやお義姉さんそしてお義母さんも
外国人の嫁に何か言ってやりたいと思っているかもしれませんが
18年間甘やかされていると思います。

旧正月を迎え
ご先祖様の送り出しをする日
今度はお嫁さん3人だけ召集

次男のお嫁さんが実家に帰省しなければならず
4人で大変だった作業を3人で
この日は、三男のお嫁さんから絶対早く来てねと念押しされて
直接集合時間も聞いたので7時に実家に向かいました。
ちょうどお義姉さんが市場で食材調達を終えて戻ってきたばかりで間に合いました。
*いつもの集合時間は、旦那経由なのでだいぶアバウトタイムです。
無事に3人で作業を終えて一安心
すごい達成感で

バインテッをあげる余裕の末っ子嫁
(ベトナム南部、中部で食べられる筒状の形のお餅と緑豆、豚肉でできたお正月名物です。)
バインチュンという正方形の形をしたものは、北部でよく食べられますが
我が家は、どちらも用意して食べます。
田舎で手作りしたものは、ベジタリアン用にもち米と緑豆も少量で作られるので特に美味しいです。
出来立ては、そのまま食べても美味しいのですが
時間が経つと葉の匂いやつくので保存食とはいえ揚げて食べます。
揚げるのには少しコツがあり
気持ち少し多めの油で中火でじっくり揚げます。
フライパンに最初はくっついてはがれないと諦めてしまう人が多いですが
お餅がこんがり茶色く焼き目がつくまで待ってください。
焦げてしまうようなら温度を下げてください。
こんがり茶色く焼き目が着いたらベタ付かずすぐにフライパンからはがせます。
いつかこのお正月料理についてもブログで紹介できたらと思います。

大家族に嫁いで大変だなと思うことも多いのですが
大勢だからこそ味わえる楽しさも多いです。

旧正月を過ぎると

「あけましておめでとうございます」と一緒に
「どこにでかけましたか?」というのが挨拶のようになっています。

今は、コロナなので海外旅行とはいきませんが
ベトナム国内旅行や
近郊だとホテル滞在やお寺への参拝、お墓参りなどがベトナムだと定番のお出かけ場所です。

我が家の場合は、毎年どこかに出かけたいと思いつつ
お義兄さんとお義姉さんの家訪問だけで終わってしまいます。

どこかに遊びに行きたい気持ちもありますが・・・
一年のうちこれだけ毎日たくさん家族に会えるというのが幸せに思えるようになりました。
昔は、昨日も会ったのに今日も明日も会うの?と理解に苦しみましたが・・・

慣れてきたら明日会えるよね
話の続きは、また明日・・・
明日は、お義兄さんのお家で集合ねっと家族で打ち合わせしたりするのも楽しみの一つです。
そして会っても名残惜しさが残ります。

今年は、旧正月休みは約10日間でした。
長いかなと思っていましたが
やはり足りないと思えるくらいでした。

また来年の旧正月まで長いお休みはお預けですが
今年は笑顔溢れる一年でありますように

旧正月明け
高校、中学校が再開され
来週からは大学
再来週からは、小学校、幼稚園も再開予定です。

まだ始まってみないと分からない部分もありますが
少しずつ動き出していると信じて前に進みたいと思います。

ブログに書きたい事が
積み重なっています。

また続きは次回のブログにて



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